クラウド!クラウド!ってそうやって理由のわからないモノに投資させて、年寄を騙そうって言うんでしょ!クラウドの何がいいのさ!、実際何がそんなに良いの?怪しいんじゃないの?と感じている人も多いでしょう。この記事では、クラウドの実態とその魅力について、分かりやすく説明していきます。
クラウドって?
クラウドとは、データやファイルをインターネット上のサーバーに保管し、必要な時にアクセスできる仕組みのことです。例えば、GoogleドライブやDropbox、iCloudなどがクラウドサービスの一例です。自分の横にある外付けハードディスクと何が違うのか?と思うかもしれませんが、クラウドはもっと便利で柔軟なんです。
クラウドの実態
クラウドサービスは、実は私たちの日常生活に溶け込んでいます。例えば、スマホで撮った写真を自動でバックアップしたり、オンラインでドキュメントを共有したりすることもクラウドの一部です。雲のイラストがよく使われるから、実態が不明瞭に感じるかもしれませんが、実際には世界中に大規模なサーバー施設が存在し、データを管理しています。
クラウドのインフラ
クラウドのインフラは非常に洗練されています。大手クラウドプロバイダー(Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudなど)は、世界中にデータセンターを持っています。これらのデータセンターは、厳重なセキュリティ対策が施されており、24時間体制で監視されています。また、データの冗長化(複数の場所に同じデータを保管すること)も行われているため、ある場所のデータセンターがダウンしても他の場所からデータを復旧することができます。
クラウドの安全性
「でも、災害や紛争でサーバーが壊れたらどうするの?」という疑問もあるでしょう。確かにリスクはありますが、クラウドサービスはそのリスクを最小限に抑えるために、データを複数の場所に分散して保管しています。例えば、A地点のサーバーが壊れても、B地点からデータを取り出せる仕組みです。さらに、データは暗号化されて保存されるため、不正アクセスからも守られています。
データの暗号化
クラウドサービスでは、データの暗号化が標準となっています。これにより、データが盗まれたり不正アクセスされたりするリスクが大幅に減少します。データは送信中も保存中も暗号化されており、これを解読するには特定の鍵が必要です。
認証とアクセス管理
クラウドサービスは多層的なセキュリティを提供しています。例えば、二段階認証やシングルサインオン(SSO)などの高度な認証方法を導入することで、セキュリティをさらに強化できます。また、アクセス管理も細かく設定でき、誰がどのデータにアクセスできるかを厳密にコントロールすることができます。
クラウドとエアギャップ環境
クラウドに全てを移す必要はありません。日常業務や共有情報はクラウドを利用し、重要なデータのバックアップはエアギャップ環境(インターネットから隔離された環境※エアギャップ環境とは?)に保管することもできます。これにより、万が一クラウドに問題が発生した場合でも、大切なデータは安全に保管されます。
エアギャップ環境のメリット
エアギャップ環境は、特に高いセキュリティが求められる場合に有効です。例えば、政府機関や金融機関などでは、重要なデータをエアギャップ環境に保管することで、外部からの攻撃を完全にシャットアウトしています。
クラウドのメリット
クラウドサービスの大きなメリットの一つは、安価に始められることです。まずは小規模に、例えば部署単位で導入してみるのが良いでしょう。それでも抵抗があるかもしれませんが、試してみる価値はありますよ。
コストの削減
クラウドサービスを利用することで、初期費用を大幅に削減できます。自前のサーバーを購入する必要がなく、必要な分だけリソースを利用できるため、無駄なコストがかかりません。また、運用コストも低く、メンテナンスやアップデートはクラウドプロバイダーが担当してくれます。
柔軟性とスケーラビリティ
クラウドサービスは非常に柔軟です。必要に応じてリソースを増減できるため、ビジネスの成長に合わせてスムーズに対応できます。例えば、急にトラフィックが増えた場合でも、クラウドなら瞬時に対応できるので、システムがダウンする心配がありません。
グローバルなアクセス
クラウドを使えば、どこからでもデータにアクセスできます。これはリモートワークや国際的なビジネスにとって非常に便利です。例えば、出張先でもオフィスと同じようにデータにアクセスできるため、業務の効率が格段に上がります。
最後に
クラウドという概念は、インフラの進化、ネットワーク回線の発達、仮想化技術の進歩、そしてオンデマンドサービスの提供が組み合わさって成り立っています。これにより、以前は自前のサーバールームで行っていた作業を、より効率的で柔軟な形で世界中で利用できるようになったのです。だから昔の環境を知っている人にとっては、社内で出来たことがクラウドという概念的な場所に変わることが受け止め難い部分があるんですね。
まずはコストを抑えて始められる利点を活かして、小規模、部署単位でクラウドを使ってみて、その便利さを実感してみてくださいね!
返信がありません