はじめに
近年、ゲリラ豪雨の頻発により雷が毎日のように発生しています。それに伴い、停電被害に見舞われた方も多いのではないでしょうか。今回は、停電よりもさらに短い間隔で発生し、多くの人が気づきにくい「瞬間停電(瞬電)」について詳しくお話しします。
瞬間停電とは?
瞬電が発生する原因
瞬電は雷が発する電磁波の影響で起きます。雷が鳴った時に、ラジオの音声やテレビの画面にノイズが入った経験はありませんか?そのノイズがまさに電磁波によるものであり、ひどい場合には機器内部の回線に影響を及ぼすことがあります。
瞬電の影響
電子機器の設定リセット
瞬電が起きると、電子機器の設定がリセットされることがあります。例えば、コンセントから電気を供給しているデジタル時計や家電のプログラム設定がリセットされ、録画の予約が消えてしまうこともあります。
テレビやパソコンへの影響
テレビやパソコンも瞬電により画面が消えたり、電源がOFFになったりします。たとえば、大谷翔平の打席でテレビが消えて、電源が入ったころにはホームランが打たれていた、なんてことも起こり得ます。データのコピー中や保存中に瞬電が発生すると、データが破損するリスクがあります。
機器の故障
瞬電が頻発すると、機器には負担がかかり故障の原因となります。多くの家電は電磁波の影響に対して対応されていますが、瞬電は一瞬とはいえ電気そのものが止まってしまうため、いきなりコンセントを抜いてしまうようなものです。私の自宅ではルーターが再起動中に幾度も瞬電が発生し、しばらくインターネットが不通になったことがあります。
瞬電対策
UPS(無停電電源装置)の導入
瞬電対策として有効なのが、UPS(無停電電源装置)の導入です。企業ではサーバーなど重要な機器に接続されています。これは停電時の一時的な電源供給用の装置で、停電中に安全に電源をOFFにし、停電回復時に安全に起動するためのものです。しかし、一般家庭での導入は敷居が高く、金額もそれなりにかかります。
一般家庭でできる対策
電源を落とす・抜く
雷が聞こえたら、落とせる電源は落としておき、コンセントから抜いておくことが最も効果的です。特に、雷が直撃した場合には取り返しのつかない故障や発火のリスクもあるため、注意が必要です。
アースの活用
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジといった大きな電力を消費する家電にはアースが付いています。それらの家電が設置されることが想定されている付近のコンセントにもアースが付いているので、必ず接続するようにしましょう。
過剰電流対策の延長電源タップ
延長電源タップにも過剰電流対策が施されているものがあるので、それらを使用するのも有効です。
最後に
電子機器に囲まれて生活している現代だからこそ、雷によって起こりうる瞬電について理解し、適切な対策を講じることが重要です。皆さんのご家庭でも、ぜひ一度瞬電対策を見直してみてください。
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