皆さんはSNSを使っていますか?ニュースなどでの報道を見ると、SNSを使うことでトラブルに巻き込まれる可能性があり、避けている方もいるかもしれません。また、仲間内だけで限定的に使っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、SNSの歴史から現代の使い方までを解説し、SNSが本来の使い方から離れてしまっている部分についても触れていきます。その本質は黎明期から変わっていませんが、現代においては様々な新しい側面が見られます。
SNSの黎明期
インターネットが普及し始めた頃、個人的な掲示板やメーリングリストといったツールが登場しました。これらは、今日でいうSNSの始祖といっても過言ではありません。これらのツールは初期のインターネットユーザー同士のコミュニケーションを支える重要な役割を果たしていました。
2ちゃんねるの登場
これらのツールがさらに進化し、匿名性が高くなったのが「2ちゃんねる」の登場です。「2ちゃんねる」はアングラ要素が強く、一般的には広く浸透していませんでしたが、特定の事件が起こると「2ちゃんねる」での書き込みが注目されることがありました。
当時のインターネットは受動的で、発信できる人は限られていました。発信者には知名度や知識、信頼が求められ、その内容が人々に受け入れられる必要がありました。情報を発信すること自体が一部の特権であり、一般の人々が自由に発信できる環境ではなかったのです。
ブログと日記サイトの台頭
しかし、そんな中で「mixi」や「アメブロ」といった個人で簡単に始められるブログや日記サイトが登場しました。これにより、一般の人々が自分の意見や日常を世界に向けて発信することが可能になりました。
それでも、「mixi」は紹介制で、「アメブロ」も情報収集の要としては存在していませんでした。多くのユーザーは仲間内でのやり取りが主で、広く一般の目に触れることは少なかったため、自由な書き込みが多く見られました。
広がるSNSとその影響
ブログや日記サイトの登場により、一般の人々が情報を発信する機会が増えましたが、次に重要な転機となったのが広告収入の導入です。
広告収入の影響
ブログに広告を載せることで、広告主からお金をもらえるようになりました。もらえるお金は閲覧数に比例するため、ブログが読まれれば読まれるほど収入が増える仕組みです。これにより、如何にブログを読まれるかが重要となり、多くの人々が様々な工夫を凝らすようになりました。
広がる影響範囲
ブログが多くの人の目に入るようになると、価値観や倫理観、世代の異なる様々な人がブログを閲覧するようになりました。多くの人に見られることで、情報の拡散力が増し、一つの投稿が瞬く間に広がることも珍しくありません。
しかし、すべての人が良い人ではなく、すべての人が賛同するわけでもありません。SNSの投稿が一部の人々にとって不快に感じられたり、誤解を招いたりすることもあります。これにより、炎上と呼ばれる現象が発生することもあります。
SNSの本質を忘れないために
SNSは発信者と受信者の双方が存在するコミュニケーションツールです。発信する側も、閲覧する側も、インターネットやSNSは相手がいることを忘れないでください。チラシの裏に書いていた内容が世界中に発信されていることを今一度思い出してください。
健全なSNSの利用方法
SNSを正しく使い、炎上コンテンツを避けるためには、相手の存在を意識し、配慮を持つことが重要です。例えば、以下のような点に注意することが求められます。
- 発信内容のチェック: 投稿する前に、その内容が誰かを傷つける可能性がないかを確認しましょう。
- プライバシーの保護: 自分や他人のプライバシーを守るために、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
- 多様な視点の尊重: 自分と異なる意見や価値観を持つ人々がいることを理解し、尊重する姿勢を持ちましょう。
これにより、SNSはより健全で有意義なツールとなるでしょう。
まとめ
SNSの進化は、個人が情報を発信する力を持つことを可能にしました。しかし、その力を正しく使うためには、相手の存在を意識し、配慮を持つことが欠かせません。SNSの本質を理解し、健全な利用を心がけることで、SNSはより多くの人々にとって有益なツールとなるでしょう。
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